この記事でわかること
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介護福祉士国家試験の出題傾向と合格基準
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仕事と両立しながら勉強するための学習スケジュール
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実際に多くの受験者が成功した効率的な勉強法
介護福祉士国家試験とは?
介護福祉士は、介護職唯一の国家資格です。高齢者や障害のある方に対し、専門的な介護を行います。
その人らしい生活をサポートする『介護のプロ』として社会に認知されています。
受験資格には「実務経験3年以上+実務者研修修了」などの条件があり、経験者がキャリアアップを目指して挑戦する試験として定着しています。
そのため、「働きながら勉強を続けることが難しい」「何から始めればいいかわからない」という方が多いのが現状です。
そこで本記事では、介護福祉士国家試験の合格を目指す方に向けて、6か月間で合格レベルに到達するためのステップをわかりやすく解説します。
2025年試験の最新情報
2025年1月に実施された第37回介護福祉士国家試験の概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
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実施回数 | 第37回(2025年1月実施) |
受験者数 | 75,387人 |
合格者数 | 58,992人 |
合格率 | 78.3% |
合格基準 | 125問中70点以上、かつ11科目群すべてに得点があること |
合格率は比較的高めですが、これは「受験資格をクリアし、本番まで学習を継続できた人」の数字です。
一方で、「勉強時間が足りず、数点差で不合格」という声も毎年多くあります。
合格のカギは“逆算と継続”
介護福祉士試験は、“満点”ではなく“60%以上の得点”が求められる試験です。
つまり、完璧を目指すよりも「合格ラインに届く戦略的学習」が最も重要です。
以下の章では、働きながらでも無理なく合格できる6か月間の合格ロードマップを紹介します。
STEP1 6か月前 試験の全体像を把握し、学習計画を立てる
やることリスト
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公式サイトで出題基準・試験日程を確認
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過去問1年分を解き、現状のレベルを把握
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スケジュール表を作成(週単位・月単位)
ポイント
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自作の勉強スケジュールを作ることで「何を・いつまでに・どこまでやるか」が明確になります。
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初学者の方は、まず「全体像をつかむこと」に集中しましょう。
STEP2 5〜3か月前 基礎知識のインプット期間
おすすめの教材
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『ユーキャンの介護福祉士速習レッスン』
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『中央法規 介護福祉士国家試験 過去問題集』
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スマホアプリ(介護福祉士一問一答など)
学習のコツ
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勉強時間を「インプット:アウトプット=7:3」に分け、まずは理解を深める
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毎日30分でも「毎日続ける」習慣が大切
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「苦手分野から先にやる」ことで失点を防ぐ
STEP3 3〜1か月前 アウトプット強化と模試で総合対策
取り組む内容
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過去問を3年分解く
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模擬試験で時間配分や本番感覚を体得
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苦手分野の復習を繰り返す
この時期に意識したいこと
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「捨て科目」はNG。出題は全分野からまんべんなく出ます。
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一問一答形式で重要用語や判断ポイントを頭に入れる。
STEP4 ラスト1か月 総仕上げと暗記強化
やるべきこと
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模擬試験の結果から弱点分野を集中対策
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試験によく出る「ICF」「スピリチュアルペイン」などを復習
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過去に間違えた問題だけをまとめた「ミスノート」で反復学習
直前対策のコツ
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覚える範囲を絞って集中。時間は限られているため「割り切り」も大切です。
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健康管理を最優先!風邪を引いたら勉強どころではありません。
試験当日のポイント
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1問1分を目安に解く
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悩んだら印をつけて後回し
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消去法で選択肢を絞る
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朝ごはんをしっかり食べて、脳を起こしておく
合格後の手続きとキャリアアップ
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合格発表:2025年3月24日(月)午後2時
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登録手続き:厚生労働省指定の登録機関へ
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合格後は「サービス提供責任者」や「施設の管理職候補」としての道も!
この記事のまとめ “完璧じゃなくてOK、着実に60%を目指す勉強を”
介護福祉士国家試験は、確かに範囲は広いです。
ですが、今回の試験から全体の60点で合格ではなく「パート合格制」が導入となりますので新しい制度の理解も進めましょう。
大切なのは、今から正しい道筋を知り、「勉強の習慣化」を始めること。
この記事を参考に、あなた自身の合格スケジュールをぜひ立ててみてください。
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